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JOURNAL

「日本生まれ」の美意識。 心華やぐ、桜色のオパール

乳白色の雲に、そっと紅を落としたようなやわらかい彩り——。

うつくしい光のゆらめきが普遍的な人気を誇る天然石、オパール。なかでも、ピンクオパールにいつまでも見入ってしまうのは、その色が桜を思わせるからでしょうか。清らかで、たおやか。身につけると、自然と所作まで美しくなりそうです。少女にも、大人の女性にもふさわしいその花の色は、いにしえより日本人のあこがれでした。日本で最初の勅撰和歌集である『古今和歌集』のなかには、こんな歌があります。

 

桜色に 衣は深く染めて着む 花の散りなむ後の形見に   

 

作者は平安時代の貴族、紀有朋(きのありとも)。桜を惜しむ気持ちのあまり、「せめてその彩りを、花が散ってしまった後の形見(かたみ)として衣に染め、着ていたいものだ」と詠じているのです。

貴族たちは自然を慈しみ、ゆっくりと変化する木々や天然由来のものに、それぞれの色の名前を付けました。たとえば、一口に「ピンク系の色」といってもさまざまで、「桜色(さくらいろ)」は、日本古来の山桜を思わせる淡い色。「紅梅色(こうばいいろ)」は梅の花のような明るさをもつ、やや紫みを帯びた色。「掻練(かいねり)」はやわらかく打った絹織物の色で、生成色を指すこともあれば、薄い紅色を指すことも。こうした色は、紅花(べにばな)の花びらや、赤色の色素を含む蘇芳(すおう)という樹木の芯を使って染めていたようです。

 

宮中の女性たちは、何枚かの違った色の衣をあでやかに重ねた「襲(かさね)の色目」で季節を表現し、楽しんでいました。まだ寒さの残る1月や2月には、紅梅色の濃淡でつくったグラデーションを身にまとい、その花が終われば、白に薄紅を合わせて桜の花に見立ててまとい……。『枕草子』には、3月や4月になってもまだ梅の衣装を着ているのを見ると興ざめしてしまうとあり、人々の美意識の高さがうかがえます。1200年前という時の彼方、人々の目に映る春は、どれほど鮮やかな色であふれていたことでしょうか。

 

フリュイジョリのリングには、ピンクオパールのほかにも魅力的なピンク色のバリエーションが揃っています。自然に生成する鉱物のなかで、もっともうつくしいといわれる「ベリル(緑柱石)」の一種である「モルガナイト」は、透明感のある輝きが生命力を象徴するかのよう。陽の光を浴びると内包物がきらめくこの石は、昨年、4月の誕生石となりました。薔薇の花のような「インカローズ」は、特有の縞模様が生み出す色の層が、なんともゆたかな表情。明るい色調で肌に馴染みながらも、手元にアクセントをつくります。心を躍らせる色彩を、この春、ぜひ指先に取り入れてみてください。

 

  • * *

 

まもなく、京都の街は一面が桜色に覆われます。名所はたくさんありますが、一度は目にしたいのが、文豪たちも愛した平安神宮の「紅しだれ」。さらに鴨川や琵琶湖疏水に沿っていたるところで桜が咲き揃い、夢のような風景をつくり出します。晴れやかとは言えないムードのなかで迎える、3度目の春。それでも青空の下で優美に咲く花の色は、ざわめく心を落ちつかせ、新しい季節に一歩踏み出す力をくれるはずです。

 

◎この記事で紹介した「ピンクオパール」を桜の花びらに、「グレームーンストーン」を枯山水庭園の白砂に見立てて組み合わせたギメルリング、《白砂に桜》を限定販売致します。
3/9(水)から日本橋髙島屋で開催されるFruitsjolie POPUP EVENT3/12(土)から京都店でオーダーいただけます。
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《京都で出会う、桜色》

平安神宮

京都市左京区岡崎西天王町

明治28年に平安遷都1100年を記念して造られた社(やしろ)で、第50代桓武天皇、第121代孝明天皇を祭神とする。社殿は、遷都当時に天皇の住まいなどがあった大内裏(だいだいり)の一部を復元したもの。「神苑」と呼ばれる庭は有名作庭家・小川治兵衛が手がけ、四季折々の風情がうつくしい。春になると、繊細な枝がやわらかく垂れる「紅しだれ」が咲きほこり、待ちわびた人々が全国から押し寄せる。雅な風景は文豪にも愛され、谷崎潤一郎は『細雪』に、川端康成は『古都』に描写した。

 

Text:Sachie Otani

Photo:PIXTA 

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