冬の足音がきこえる季節。
JAZZが聴きたくて、たまたま入ったジャズクラブで衝撃を受けた。
今考えるとあの出会いは運命だったのかもしれない。
ビールを飲みながら歌う、真っ赤なポリッシュが印象的な彼女。
ステージに立つ彼女の姿がファンキーで、その感情と同時にFruitsjolieのビジュアルモデルは彼女だと確信した。
チコ本田。
2022年のFruitsjolieのビジュアルモデル。
私がオファーをしたとき、
「モデルじゃないから」と一蹴された。
それでも私は彼女じゃなきゃダメだった。
そこにはただシンプルな気持ち。
「この人にFruitsjolieをつけて欲しい、
チコ本田がつけて歌うだけでいい。」
その思いを伝えてライブを敢行。
コロナ禍でとても厳しい状況のなかで、関係者のみの非公開のライブ。
今思うと、あのライブは幻。
魂を揺さぶられる感覚。
さまざまな経験を重ねたからこその魅力。
彼女のハスキーボイスが私たちFruitsjolieのアイデンティティとリンクしている。
その人生の深み、感謝の思いが声となって聞く人たちの魂に響く。
不安が続く日々を忘れて、彼女の歌声に包まれながら自分を楽しんで欲しい。
LIMELIGHTとは脚光を浴びるという意味。
気持ちひとつでいつでも脚光を浴びることが出来る。
text:Chisa Shimotsusa